けものフレンズ、たつき監督の降板騒動について

追記情報

2017年10月14日

  • KADOKAWAの川上氏のマストドンのTootについて追記しました。
  • KADOKAWAの井上氏のツイートについて追記しました。
  • ヤオヨロズの福原氏のツイートについて追記しました。
  • けものフレンズの発起人である梶井氏について追記を行いました。

憶測が飛び交っているようなので、私が知っている限りの情報のまとめとして書いておきます。

公式からの発表が少ないのでかなり私見が入っています。破綻している点などありましたらコメントで指摘いただけると助かります。

何が起こったのか

アニメ「けものフレンズ」を成功に導いた「たつき監督」が2期の制作から降りることになったのが発端です。

アニメの監督が替わることは珍しい話ではありませんが、けものフレンズのたつき監督はファンから絶大な支持を受けており、2期制作の期待が高かったためこのような騒ぎに至ったと考えられます。

公式からの発表

(追記 10/14)公式から発表された文章は当初2つのみでしたが、現在各方面から何かしらの発表がされています。

以下、時系列順に記述します。

  1. たつき監督のツイート
    「カドカワのお達しで2期制作から外れることになった」
  2. けものフレンズ公式(カドカワ)発表
    「ヤオヨロズ(たつき監督が所属するアニメ制作会社)と条件が合わずヤオヨロズが2期制作から降りた」
  3. けものフレンズとコラボ中だったJRAおよび日清のホームページにて発表
    コラボはヤオヨロズがアニメ制作を降りる前に決まっており、一連の騒動については認識していなかった
  4. ドワンゴの川上氏が自身のマストドンで発言
    「たつき監督のことを心配している。大きな騒ぎになっているので、ドワンゴでもKADOKAWAでも議論されない事はないだろう。」
  5. KADOKAWAの代表取締役専務執行役員である井上氏のツイート
    「たつき監督の功績は大いに認めている。ヤオヨロズと大きな溝があるので、今後どうするか話し合いに入った。」
  6. ヤオヨロズの取締役員である福原氏のツイート
    「川上氏、井上氏からヒアリングを受けている。これから話し合いを始める」

以下、たつき監督のツイートです。

また、けものフレンズ公式からの発表はこちらです。

念のため、私のスクショツイートも貼っておきます。

ドワンゴの川上氏のマストドンに関するツイートです。

KADOKAWAの川上氏は4度のツイートに分けて経緯を説明しています。

最後に、ヤオヨロズ唯一の発表である福原氏のツイートを載せておきます。

公式発表から読み取れること

ここでは3つの個人・団体が登場しています。(追記 10/14:ヤオヨロズおよびカドカワ・KADOKAWAについて、それぞれ登場人物が増えました)

  1. けものフレンズを成功に導いた「たつき監督」
  2. たつき監督が所属するアニメ制作会社「ヤオヨロズ」および取締役の福原氏
  3. けものフレンズの版権を持っている「カドカワ」
  4. カドカワの親会社であるKADOKAWAと、その代表取締役の井上氏
  5. KADOKAWAの系列会社であるドワンゴおよび、社長の川上氏

注意したいのは、ヤオヨロズは未だに公式発表を行っていない点です。

(追記 10/14:ヤオヨロズの取締役員である福原氏が10月3日にツイートを行っています)

まず、たつき監督の発表から「カドカワが原因でけもフレ2期から降ろされた」旨が伺えます。

カドカワ側の発表にもたつき監督が所属するヤオヨロズが制作から降りた事が明記されているので、たつき監督が2期から降ろされた点は間違いないようです。

次にカドカワの文章を見てみると、”(ヤオヨロズ株式会社には)次回の制作を引き続きお願いしたかったため、(中略)正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、(中略)(2期の制作を)辞退したい、とのお返事でございました”ということですので、カドカワとヤオヨロズの間に何らかのトラブルがあったと推測できます。

まとめると、版権を持つカドカワとアニメを作ったヤオヨロズでトラブルが起き、その結果たつき監督が2期の製作をできなくなったというのが大まかな流れでしょうか。

(追記 10/14)また、KADOKAWAおよびヤオヨロズのツイッターでの発表により、現在両者で解決に向けて何らかの話し合いが行われている事が伺えます。

しかし、井上氏と福原氏のツイートからしばらく経っていますがこれといった動きはありません。

けものフレンズはアニメの2期および年内のスマホアプリ化が決定していますので、その際に何らかの発表があるかもしれません。

ヤオヨロズとカドカワのトラブルはなぜ起こったのか

では、なぜカドカワとヤオヨロズはトラブルになったのでしょうか。

ヤオヨロズの具体的な発表がありませんのでここからの話は全て憶測となります。

カドカワの公式発表で、トラブルの原因に言及している部分があります。

アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。

つまり、ヤオヨロズ側がけものフレンズのコンテンツをカドカワに無断で利用したため、トラブルになったと言っているわけです。

ヤオヨロズの”無断利用”については具体的な言及はありませんでしたが、

  1. たつき監督が個人で制作したけものフレンズ関連のコンテンツ
  2. Mステなどのメディアへの関係声優の露出

の2つの可能性が指摘されています。

たつき監督が個人で制作したけものフレンズ関連のコンテンツについて

たつき監督は個人製作でけものフレンズコンテンツを出しています。主には

  1. ツイッターやニコニコ動画に上がっている動画や画像
  2. コミケでの頒布物

があり、1については12話公開後に無料で配信された後日談のアニメ「ばすてき」が有名です。

ただ、これらの配布物は全て「けものフレンズガイドライン」に則って制作されています。

けものフレンズガイドラインは公式ページの右上に表示された「けものフレンズって?」というボタンを押すと表示されます。

それによると、

趣味の範疇における、個人または同人サークル等で、以下のガイドラインに沿って活動いただく際には、利用についてのご連絡は不要です。
1.二次創作(自作物のみ)の許可範囲
(1)イラスト、同人誌、マンガ、小説などの作成、各種運用
(2)コスプレ衣装の作成、およびコスプレによる各種活動、その各種運用

という事らしく、このガイドラインはもちろんたつき監督にも当てはまるので、2次創作の制作についてカドカワがどうこう言う権利はありません。

なので、この件についてはカドカワがよっぽど常識はずれでない限り筋違いの憶測であると言えそうです。

Mステなどのメディアへの関係声優の露出について

おそらく問題の本質はこちらだと思うのですが、ヤオヨロズはカドカワに正式な許諾を取らずにけものフレンズの声優をMステなどのメディアに出した可能性があります。

けものフレンズにはヤオヨロズの関連会社に所属している声優が多く出ており、そのグループ内で結成したけものフレンズの名を冠したユニットで活動を行っていました。

その活動で出た利益について、カドカワが良く思わなかった可能性が考えられます。

ただ、この点についてはヤオヨロズの声明がありませんので、内部でどのような手続きが行われ、どのような経緯で問題に至ったかが全く分かりません。

さらにカドカワの声明については不自然な点がいくつもあり、信用に足るものではないという意見もあります。

それゆえ、どちらが原因かという判断は現時点では難しいと考えています。

カドカワが叩かれる理由

今のところ経緯の説明が十分でなく、関係者からの声明も不足している状態ですが、SNSではカドカワやその系列であるドワンゴが大々的に叩かれる傾向にあります。

その理由としては、

  • たつき監督が降ろされた原因としてカドカワが名指しされている
  • カドカワの声明がなかなかの怪文書である(不自然な点が多い)
  • けものフレンズというコンテンツに致命的な悪影響を与えた
  • 提携先であるヤオヨロズに責任を転嫁した可能性がる

などが挙げられそうですが、私個人としては「カドカワとヤオヨロズという上層で発生したトラブルを、ファンとコンテンツを裏切る形で解決しようとした」点が最大の問題だと思っています。

たつき監督はけものフレンズ最大の功労者であり、たつき監督の降板はけものフレンズというコンテンツにとって絶対的な悪影響を与えることは少し考えれば誰でもわかりそうなものです。

そのような最悪の状況を(結果的にであれ)作り出し、なおかつ連携先のヤオヨロズに責任をすべて転嫁するというのは、取れる手段の中でもこれ以上ないくらいの最悪手ではないでしょうか。

個人的には、けものフレンズがこのようなどうしようもない利権争いのせいで終わってしまうのがただただ残念でなりません。

この状況が少しでも改善されればと切に願います。

(追記: 10/14)KADOKAWAとヤオヨロズが現在話し合いをしているようです。成果が出るかは分かりませんが、両者とファンができるだけ納得できる形での解決(願わくはたつき監督の復帰)を期待して見守るしかなさそうです。

カドカワ側の声明の違和感

カドカワがけものフレンズプロジェクトとして発表した声明には、いくつか不自然な点があります。

  • 文章内に謝罪やたつき監督への言及は無く、結局何が言いたいのか不明
  • 「ヤオヨロズが8月に辞退したいと言った」とあるが、9月にコラボ映像が発表(後述)
  • 突然流れと何の関係もない「動物ファースト」なる標語を出す
  • けものフレンズを「誰のものでもないプロジェクト」と表した直後に無断での作品利用について言及
  • 「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」について、具体的な言及無し

(追記: 10/14)コメントにてカドカワの内情が変わったのではという情報をいただきました。ありがとうございます。

けものフレンズの発起人カドカワ出版部門梶井斉編集長が外されてカドカワアニメ事業部が仕切ったせいって説が有力視されてるが。
出版ルートでヒットしたのが気に入らない。書籍形式が気に入らない。
梶井氏のインタビューを見るとわかるが二次創作をされるほうがコンテンツの寿命が延びると答えてます。公式発表と間逆ですよね。梶井氏を更迭しないとこうならないと思うのです。

梶井氏について少し調べてみましたが、KADOKAWAのコミックス編集部の編集長であり、けものフレンズプロジェクトの発起人の1人という立ち位置のようです。

インタビューを読ませていただきましたが、確かに二次創作を強く推奨しており、けものフレンズプロジェクトをオープンなものにしていた事が書かれていました。

梶井氏がプロジェクトから外れたかどうかに関しては取り急ぎ有用な情報が見当たりませんでしたが、梶井氏がいなくなったと考えると上記のような方針転換も納得できます。

ヤオヨロズの辞退の意思表明の時期について

カドカワによると、ヤオヨロズが辞退の意思を表明したのは8月頃となっています。

しかし、それ以降にもどん兵衛やJRAとコラボが行われており、映像が制作されています。

ただ、これについてどん兵衛とJRAは「(8月より)以前からコラボが決定していた」という発表を行っているので、コラボ映像の制作は辞退する8月より前から決まっており、契約上制作を行ったのではないでしょうか。

いずれにせよ、たつき監督の降板でけものフレンズというコンテンツに対するイメージの下落は避けられません。

そんな状態でコラボさせられ、問題に巻き込まれて声明まで発表しなければならなくなった企業は、カドカワに対して嫌悪感を抱かずにいられるでしょうか。

「8月に辞退したいと言われた」という発表は、コラボ企業へのマイナスイメージを与え、事態を悪化させる結果となりそうです。

突然「動物ファースト」なる標語を出す

けものフレンズのファンとしてはこれが一番頭に来るのですが、カドカワの声明では以下の文章が掲載されています。

「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。

まず、動物ファーストとたつき監督の降板と、いったい何の関係があるのでしょう。

そもそも動物ファーストとは何でしょうか。

頭の悪い人が考えたアホみたいな標語にしか聞こえません。

だいたい動物のことを一番に考えるなら、どう考えてもアニメを作らず適当な基金に募金をしたりするほうが早いと思います。

また、声明には次の文章も含まれています。

「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。

実際は、「けものフレンズプロジェクト」は社外の協力者に責任を押し付け、たつき監督の降板で作品を壊し、ファンの期待を裏切り、動物たちを盾にする「動物ファースト」という謎の単語を生み出しています。

その姿はまさに自社の利権と利益を追求する初志貫徹。

正直、コンテンツを受ける側としては害悪でしかありません。

(この項はさすがにカドカワを非難しすぎている気がしてきたので、後で修正するかもしれません。でも非難したい、したくない?)

追記予定

何か不明な点や追記すべき点がありましたら、コメントでご連絡いただけると助かります。

  • ヤオヨロズのコンテンツ戦略について
  • たつき監督のけものフレンズとの関係について

「けものフレンズ、たつき監督の降板騒動について」への2件のフィードバック

  1. けものフレンズの発起人カドカワ出版部門梶井斉編集長が外されてカドカワアニメ事業部が仕切ったせいって説が有力視されてるが。
    出版ルートでヒットしたのが気に入らない。書籍形式が気に入らない。
    梶井氏のインタビューを見るとわかるが二次創作をされるほうがコンテンツの寿命が延びると答えてます。公式発表と間逆ですよね。梶井氏を更迭しないとこうならないと思うのです。

    1. 情報ありがとうございます!確かに梶井氏が外された事を考えると公式がけものフレンズガイドラインを無視した声明を出した点も納得できますね。恥ずかしながら情報収集が不足していたようです。そのあたりも調べてみようと思います。

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